SSブログ

【デス・プルーフ】(DEATH PROOF)in [映画]

はー、あっついですね。あっついですよ、西日本。
ちょいとブログ更新ができずにいました。
9月13日に、んもう、さいっこうにゴキゲンな映画を観ました~!

絶対絶対観たかったんだー、これ。
Death proof in glindhouse

      

今日のレビューはいつも以上に超ネタバレ&長いので、
お時間と興味の有る方のみ、おすすみくださいな。


Q・タランティーノ監督作品を劇場で観るのは
ずいぶん久しぶりなのよね。

もう少し後で公開されたR・ロドリゲス監督「Planet terror」と2作で
1つなのよね、ほんとは。

仲良し二人で“グラインド・ハウス”をテーマに作った
ホラーとアクションの映画です。

“グラインド・ハウス”とは、
アメリカで70年代アメリカに数多く存在した、
B級専門の映画館の事だそうで、
多くは2~3本立てで上映されていたんだって。

日本では、最近じゃそんな映画館なんてもう絶滅したんじゃないかと
思うけど、
私が学生の頃はまだそういう映画館もちらほらあって、
学生でお金もあまり持ってないし、
神戸の新長田にある映画館なんかに
よく行ってた。

ちょっと前の映画とか、
一般の映画館では絶対やらないようなB級作品を
1000円くらいでまとめて3本立てとかで
やってたのです。

もうすっごい汚くてボロい映画館で、
たいていは客が2,3人くらいしか入ってないの。
で、あたし以外は変なおっさんだったりするんだけど、
実はその映画館は
普通の映画とポルノ映画を週替わりでやってたりしてたんで
ポルノのつもりで入ったおっさんたちが
「なんやねん、裸ないんか」
と拍子抜けしてたと思う。

あの頃は年間50本は観ていたと思う。

で、「デス・プルーフ」ですが・・・

さいっこーに面白かった~~~!!! もうね、最後は5人しかいなかった映画館で
「イェ~イ!ヒューヒュ~!」
って叫びたかったよ。

まず最初に知っとかなきゃならないのは
オープニングのテロップでも流れるんだけど、
タラちゃん、今回初めて撮影監督もしてるんですよ。

で、タラちゃん、ほら、変態だから、
もう、女の子をなめ回すようなカメラなんですよ、ずーっと。
タラちゃんが脚フェチってのは有名な話だけど、
後ろ姿のショットも、「なぜそんなアングル」と突っ込みたくなるような
趣味丸出しの撮り方なのよー。

いや、でもたいていのストレートな男性なら
みんな好き、ていうか、
自分の目ではそういう見方をしてる、
あるいは、したいなーと思ってるんじゃないでしょうか、
ね、男子のみなさん?

ストーリーはあるようなないような。
テキサスのある町で3人の女の子が遊ぶために集まるところから
映画は始まります。
一人はジュリア。町で人気のDJ。
これをあの、シドニー・ポワチエの実の娘、
その名もシドニー・タミーラ・ポワチエが演じてます。 パパと同じ名前ってのもどうよ? リーダー格っていうか、ちょっとエラそーなんですが、
飲んでる最中に彼氏にメールして嬉しそうにしているとこなんかは
フツーの女の子らしくてかわいい。

もう一人はちょっと印象が薄いんですが、
白人で小柄な女の子、これまた2世で
元祖「チャーリーズ・エンジェル」のシェリル・ラッドの娘さんだそうです。
別嬪やね。

そして3人目がヴァネッサ・フェルリト!
「24・シーズン4」冒頭でジャック・バウアーの潜入捜査中いい仲になったメキシコ人役してましたね。
以前記事にした「チア・リーダーVSテキサス・コップ」では、
ピチピチ女子大生、
「CSI:NY」では科学捜査班のメンバーでクールに演じている
ヴァネッサたん。
私、結構好きなんです、彼女。
彼女、映画の冒頭、画面に登場するとき、
「トイレ貸して~!漏れそ~!」
って言いながら股間押さえて走ってくる(爆笑)。
もちろんタラちゃんのカメラはその股間大写しです(大爆笑)。
すげーなー、ヴァネッサたん。こんなのよく撮らせたねー。
勇気あるなー。

この3人、酒場をはしごして、大酒飲んで、
ハッパも吸って、だらんだらんしてるんですが、
そこに同じように付いてくる男が
カート・ラッセル扮する「スタントマン・マイク」。


わはははは!出た~!

この「スタントマン・マイク」、もう40代後半~50代のおじさんでね、
それこそ70年代以降数多くの映画で
主演俳優のスタントをたっくさんやってきた人なわけ。
だけど、そんなアクション映画、今の若い子が観たことはおろか
題名すら知らないの。
そりゃよっぽどのマニアならともかく
今時のおねえちゃんたちだと無理ないわね。
でもう、そんなの差し置いても歳が離れすぎて、
おねえちゃんたちには相手にされないわけですよ。
当たり前だけどさ。

3人の酔っぱらいねえちゃんたちは
どこかのおにいちゃん3人組と盛り上がってて
その店っていうのが
タラちゃんがマスターをやってる店なのね。
んもう、タラちゃんたら♪
俳優やってるアナタも好きよ。
その店のカウンターでチビチビやってるのが、(つっても酒は飲んでないんですが、)
スタントマン・マイク。
後ろのテーブルでわいわいやってるおねえちゃんたちが
気になってしょうがないのね。
だけど
「誰かあたしを家まで送ってくれなあい?」
と言うプラチナブロンドのおねえちゃんと言葉を交わすの。

このプラチナブロンドがローズ・マッゴーワン。
もう1本のロドリゲス監督の「プラネット・テラー」でのヒロインなので、
彼女については、そっちで書きますが、
んもう、惨い殺され方なのよ。

マイクの車はデス・プルーフ(耐死)仕様とはいえ、
それは運転席だけのこと。
シートすらない、アクリルのような箱に入るだけの助手席は
振動もショックも大きすぎ。
これは超こわい。
マイクは彼女に触れなくとも、思いのまま車を暴走させて
彼女を殺しちゃう。
これはねー、ほんっとに痛怖い。




で、なぜかアメリカではカットされた、
ヴァネッサたんのラップ・ダンスがエロいのエロくないのって、
これはいけません、お子さまが見ちゃあ。 


ウブなあなたにラップ・ダンスって何かを説明すると、
ラップってのは「Yo! Yo!」ってゆーやつではなくて、
膝というか太股のことなのね。
ほら、ノートPCのことをラップ・トップって言うでしょう?
お膝の上に載っけて使えるPCって意味。
つまりラップ・ダンスは男の人の膝に載って、というか跨ったりして
グリングリン腰を廻すようなダンスのことなのよ。
ストリップ劇場で別料金を払うと奥の小部屋に連れていかれて、
おねえちゃんが自分一人のために、くねくねぐりんぐりん踊ってくれる
プライベート・ダンスとか。
あの超トホホ映画「ショー・ガール」でも
エリザベス・バークレー扮するストリッパーがカイル・マクラクラン相手に
やってましたね。あれです。
あたしも過去一度だけやったことある。へへへ。
ええ、若気の至りってヤツです、はい。

 

しかし、ラップ・ダンスまでしてくれたヴァネッサたんをなんで殺すかねえ。

酔っ払ってベロンベロン、いい気分でドライブしている彼女たち。
そこに真正面から猛スピードで突っ込んでくるスタントマン・マイクの車。

交通事故って飛行機事故より確率高いって言われてますが、
ニュースなどで聞かない日はないくらいなのに、
どれだけ実際が悲惨なものなのかを
これでもかってくらいのリアルさでわからせてくれる映像です。

 

時は流れ、場所はテネシー州。 


2組目のおねえちゃんたちは
まず、ゾーイ・ベル。「キル・ビル」でウーマ・サーマンのスタントをした、
本職の人で、これが女優演技初めてだそうです。
大柄でがっしりしててね、遠目に見ると確かにウーマに似てると思った。
でも、フツーな感じで笑顔が優しいのよ。
本人の役、つまりスタントウーマンなのね。

もうひとりスタントウーマンがいて、
これまたイキのいいお姉ちゃん。

3人目、映画のメイク係をしているのがロザリオ・ドーソン。
彼女どっかで見たなあと思ったら「MIB2」で宇宙からやってきた
お姫様の役してた子だった。

4人目はなぜかチアリーダーのかっこしてるのは
新進女優役のメアリー・エリザベス・ウィンステッド。
今撮ってる映画の衣装らしいんだけど
なんで4日間も待機なのにそのカッコなのか?(爆笑)
単にタラちゃんの趣味だな、これは。
この子もどこかで見た顔、とプロフィールを読んだら、
これも以前記事にした「スカイ・ハイ」の生徒会長役の子でした。
おお、そういえば「スカイ・ハイ」にはカート・ラッセルも出てましたね。

この4人も揃って休日を楽しむために集まるのだけど、
近くで売られている70年型ダッチ・チャレンジャーに試乗しようと
いうことになる。
で、ゾーイが「どうしてもやりたいことがあるの。お願いお願いお願い!」
と拝み倒して実現したのが、
その車のボンネットに横たわって、猛スピードで走らせるっていう
まさにマニア、というより基地外に近いね、ゾーイは。

しかも、自分たちだけで乗りたいからって
車屋のおやじにチアリーダーを保険として預けるの。
もう、めちゃくちゃですな。

両方のドアにベルトを結んで、
それをガシッと掴んでボンネットに仰向けになって、
スピードが出たら
「ひゃっほおおおおおお!!!」って喜んでんの。
バカです、ほんと。

そしたらね、どこからともなくあのスタントマン・マイクが現れて
ドッシャーンと車を体当たりさせてきたのよー!
ここからがこの映画の面白いところなの!

もうすっかりCGIに慣れてしまったからこそ、
すべて本物の車と人間、本物のスピードとクラッシュが
炸裂するリアルな緊張感は
もうハラハラドキドキ。
その迫力は、もう久々に感じる興奮!

ボンネットに乗って猛スピードで走っても喜んでいるゾーイが、
スタントマン・マイクにガンガン車を体当たりされて、
持ってたベルトも手から離れて、
ボンネットの上をくるくる滑ったりして、
「怖い~」って叫ぶくらい。

スタントマン・マイクってば、獲物をストーカーしている割に、
予習不足っつーか、
この2組目のおねーちゃんたちは柔な相手じゃなかったのよね。
狙った相手が悪すぎた。
びびって泣き叫んで終わりって子たちじゃなかったの。

「ひゃーっはっはっは~!ねーちゃんたち、楽しかったぜ~!!!」と高笑いして
去っていくスタントマン・マイク。
3人の怒れる女子は
「なんなのよ、あいつ!!! きぃ~!許せね~~~!!!」と
今度はゾーイたちが、スタントマン・マイクを追っかけ回す。

銃もぶっぱなして、横からも後ろからも車をガンガン体当たりさせる。

スタントマン・マイクはたぶん今までこういう反撃に遭ったことなかったんだろうなー。
「ひぃ~!ごめんなさい~~~」 とマジ恐がりで逃げていく。

で、とうとう捕まっちゃって、3人の女子にボッコボコにされるの~。

グーパンチの連打にマイクがダウンしたところで
3人が
「イェ~イ!!!」 とガッツポーズをして、画面は
「The End」。

サイコーでしょ!?

そしてトドメのかかと落としで、エンディング・ロール。

うはー!
たまらんスカッと感ですよ!!!

映画が終わってふと考えたのが、
今の若い子たち、つまりCG映画しか知らない世代って
これをどう観るんだろう?

私はかろうじて70年代以降のCGなし映画を観ていて、
CGへの過渡期に「うわーすごーい!」って変遷を観ているわけですが、

昔の迫力って言うか、本物にしか出せないハラハラ感を知らない世代って
こういうデス・プルーフみたいな映画を観て
どう思うんだろうなあ。

いや、そういう世代にこそぜひ観ていただきたい。
映画好きならなおさらに。








nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。