SSブログ

【ライラの冒険 黄金の羅針盤】(The Golden Compass) [映画]

ダニエル・クレイグに会いに、娘と観に行った。

goldencompass2.jpg

なんだか多いなー、土曜日だからかなと思っていたら、映画の日だった。
娘も私も1000円で、ラッキー。

しかし、小さい子の多いこと。
4,5歳くらいの子連れがわんさかいて、大丈夫かと他人事ながら気になる。
というのも、いくら日本語吹き替え版、動物も出てくるファンタジーとはいえ、
約2時間の長丁場のうえ、大人のファンも多いというちょっと難しい世界観の映画なのだよ、これは。
うちの娘もどうかなあと思っていたのに、
階段を登るのもやっとなくらいのお子さんたちにはどうかねえ。





さて、映画。
Kenさんの記事にもあったとおり、過去英国民にもっとも愛された小説調査で、
「指輪物語」「高慢と偏見」に次いで3位になった作品である。

ちなみに5位に「ハリー・ポッター」、7位に「くまのプーさん」、
9位に「ナルニア国物語」だから
本国イギリスにおいて、いかに有名な小説かがわかる。





しかし、私も娘も未読なので、映画のオフィシャルサイトでちょっとばかり予習しておいた。
今私たちが住むこの世界とそっくりなんだけど、異なる世界“パラレル・ワールド”が舞台。
その世界でもっとも特徴的なのが、「ダイモン」。
これについてあらかじめ知っておいたほうが、子供が映画を観るにはいいかもしれない。
人間は一人に一つずつ動物と常に行動していて、この動物が「ダイモン」。
自分の魂が形になったもので、猿だったり、鷲だったり、
小さなネズミだったり、人それぞれ違う。
このダイモンは話すことができるし、子供の頃はその姿を自由に変える。
もちろん他人にも見えるけど、他人のダイモンに手を触れることは禁じられている。
人とそのダイモンは見えないもので繋がっているので、
遠く離れることはできないし、ダイモンが感じるのと同じように人間も感じる。
だから、ダイモンが傷つけられるとと、その人も同じように苦しむのだ。





そういった世界観を知って、ずっぷりその中に入ってないと、
なんで、ライラが戸棚に隠れているとき、顔の周りをぶんぶん飛んでいる虫がいるのかとか、
ビリーのダイモンが金色の猿に首を絞められているのに、ビリーが白目をむいているのかとか、
切り離しって何よ?とか、
子供にはわけわからんのではないかと思う。







両親を亡くしたライラは12歳。学者のおじさんが唯一の肉親で、そのおじさんが、ダニエル・クレイグ。
どうなんですかねえ。マッチョなボンドが嵌り過ぎていただけに、学者の役なんてどうかしらと思っていたけど、
厳格というより、なんか隠してそうな怖いおじさんって感じ。
ライラに対しても、ちょっと冷たい気がした。
○○族にとっつかまるシーンでは、ただの学者とは到底思えない肉体派の暴れっぷり。



で。ニコール・キッドマン。

きれいでこわくて。thegoldencompasspic17goldennicole.jpg




女の子が主人公の冒険ものってあまりないので、かなり楽しみにしていたが、
いやはや、この主人公のライラ、気が強く、おてんばで、しかも天才的な嘘つきってのが
凄く気に入った。

幼い頃に両親と死に別れ、しょっちゅう留守のおじさんだけが身内という設定だと、
幸薄いおとなしい子になりがちなのに

彼女の凛々しさが頼もしい。





何が不満って、日本語吹き替え。

よろいグマのイオレクの声だった緒形拳はなんだかとってもおじいさんっぽく聞こえた。
ちなみにイオレクの本当の声は、サー・イアン・マッケランなので、まあ彼もお年寄りだし、
イオレクは年配のクマなのかなあと思ってみたりする。
娘が「釜じいの声と似てるね」とそっと耳打ちしてきたが、
菅原文太なら、もっと印象が違っただろうな。



あと、ニコマンの吹き替えだった山口智子はヘタではないんだろうけど
何度も言ってた「んふ」という台詞回しが気持ち悪かった。







最後の戦闘シーン、敵か味方かよくわからん入り乱れようなのに
暗すぎ。
ぜったい「あ、ごめん」ってのもあったと思う。





そう言えば、「カジノ・ロワイアル」でクレイグと共演していたエヴァ・グリーンが魔女役で出ていた。goldeneva.jpg


「カジノ・・」のほうではさほど思わなかったが、魔女役は浮世離れした雰囲気が美貌と相まって、すごく合ってたと思う。





それと、あの飛行船、乗ってみたいなあ。





オフィシャルサイトでは自分のダイモンを調べることができる。

娘は孔雀、私は虎だった。

クレイグも白い虎。おんなじだ。嬉しい。goldendaniel.jpg





パート3まであるらしいから、それまでに原作を読んでおこうと思う。


黄金の羅針盤〈上〉—ライラの冒険

黄金の羅針盤〈上〉—ライラの冒険

  • 作者: フィリップ プルマン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 文庫





黄金の羅針盤〈下〉—ライラの冒険

黄金の羅針盤〈下〉—ライラの冒険

  • 作者: フィリップ プルマン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/10
  • メディア: 文庫





神秘の短剣〈上〉—ライラの冒険II

神秘の短剣〈上〉—ライラの冒険II

  • 作者: フィリップ プルマン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/01
  • メディア: 文庫






神秘の短剣 (下) ライラの冒険II

神秘の短剣 (下) ライラの冒険II

  • 作者: フィリップ プルマン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/01
  • メディア: 文庫

 
 




琥珀の望遠鏡〈上〉—ライラの冒険III

琥珀の望遠鏡〈上〉—ライラの冒険III

  • 作者: フィリップ プルマン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 文庫

 
 




琥珀の望遠鏡〈下〉—ライラの冒険III

琥珀の望遠鏡〈下〉—ライラの冒険III

  • 作者: フィリップ プルマン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 文庫

 
 
 




《追記》

ダニエル・クレイグは学者じゃなくて、冒険家ですね。

おまけにダイモンは、ホワイトタイガーではなくて、ユキヒョウでした。

つーか、柄がトラじゃないわねー。あたくしとしたことが・・・。
nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 2

ken

エヴァ・グリーンはキレイでしたね~。
ダニエルの出番が少なくて、僕もかなりガッカリしたクチです。
僕のダイモンは蝶でした。会話する気になれん。
by ken (2008-03-04 03:07) 

蓮花

ダニエル・クレイグは、パート2、パート3でまだまだ活躍つーか、出番があるらしいのでそれに期待します。
でも別に彼でなくてもよかったような・・・。
蝶のダイモン、今見て来ました。
「花から花へ渡り歩く・・・」・・・ほほう・・・。
by 蓮花 (2008-03-04 05:54) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。